11/01/2008

Bind-It-All Project Black

I joined the Bind-It-All project "Black" swap run by
yui and Joei.
It's making 30pieces of black themed 4inchesx4inches and book covers, whatever you want by using any kind of technique, media, materials, then collecting together and binding with Bind-It-All.
and return 4inches mini book with black pages to paticipants.
If you are interested in it, please contact with Joei.
(Oversea participants are welcome!)


初めまして!の皆さん、ワタシの上のインチキ英文は無視してくださいねー。

yuiさんJoeiさん主催のBind-It-All Project Black に参加しました。
これは4インチ×4インチのサイズのものを30人で交換して、Bind-It-Allで製本して戻ってくる・・・という形式で、テーマは「Black」・・・つまり黒です。

今回も30名のとっても素敵な「黒」が集まって、ハリセン状態でとてもじゃないけど、そのままだと閉じられません!!!
このシリーズは、一生の宝物にします!!!
それ位素敵な「黒」です。
(ワタシのは戻ってきてみるとなんだかみすぼらしい・・・ってガックリきちゃうんだけど・・・)



さて、毎日「黒・黒・黒・・・」って気分は黒モードにしていた1か月でした。
黒は嫌いって訳ではないんだけど、普段そんなにメインでよく使うっていう訳でもないような・・・
とかなり悩んだのですが、今回はかなり多忙で時間もなかったので、以前Black&WhiteのATCを作ったものを発展させた形のものにしようかと思いやってみました。
とは言え、Blackなので黒が多めで・・・。

黒と言って色々思い付いたのは、モノクロプリント・・・というイメージで、ノスタルジックな感じ・・・
という事でテーマに選んだのは20世紀初頭のパリのイメージ。
(パリはおろか、フランスには行ったことないんですが・・・!)
私の持っている写真集で20世紀初頭のパリの夜を撮ったものがあるのですが、それの素敵なこと!
ちょうど、アンリ・カルティエ・ブレッソンなども活躍した時代ですね。
ワタシもライカは持ってないけど、ローライの(まぁ、ローライコードですけどね。)2眼レフのかなり古いカメラがあるので、それで写した「パリ」のイメージ。
(まぁ、ローライ自体フランス製じゃないけど、この時代の人はフランス人もよく使ってたからいいでしょ。)
今回のこの作品にはタイトルがありましてフランス語で「Exposición Multiple」(英語だとmultiple exposure)、つまり多重露光っていう意味です。
ワタシのローライちゃんはフィルムの巻き上げが手動なので、うっかりしているとフィルムを送り忘れて、二重・・・あるいはもっとひどい時には何重にも撮ってしまうんです。
それのイメージからこのタイトルにしました。それに二眼レフで撮る写真って言うのは、6×6の正方形の写真で、ちょうど4×4の正方形のイメージにはぴったり!
ということで真ん中には古い夜のエッフェル塔の写真を貼りました。
とは言え、この作品とってもアナログチックですが、実は今回これを作るにあたって、かなりハイブリッドなことをやってますよ。
(と言ってもやってることは極めてローテクなので突っ込まないでね!)
写真も分かりにくいけど、写真のフチにフレームをつけたり、それより、何より、背景には実はワタシのローライを撮影した写真をPhotoshopでコントラストを強くして、切り抜いたものからクリアスタンプを作って使っています。
文字のスタンプも自作のクリアスタンプです。
それと後で説明しますが、裏面もデジタルがあってこその裏面なんです。
でもワタシが作ると全然デジタルな感じは極めて0ですね。

今回ペーパーはDCWVのグレイのカードストックに墨汁を使って、炭流しという日本古来から伝わるマーブリングの手法で作ろうとしたのですが、ぼーっとしてたら、作り方を間違えて、全然マーブリングになってませんでしたね!
ここまでは以前のBlack&White ATCとあまり変わりはありません。
なんで墨汁と言うか墨を使ったかと言うと、墨は昔からなじみがあったからかな?
小学生の時から高校の時までは書道やってたし・・・
(字はすごく下手ですけど。)
絵も小学生の時に墨と竹ペンとかを使ってドローイングしてました。(担任の先生が美術が得意でそういうのやらされてて。)
なので、背景以外にも今回ジャーナルも竹ペンと墨汁を使って、フランス語で書いてます。
ちょうど右下のリボンに隠れてしまってほとんど見えませんけど〜。
西洋のカリグラフィーじゃないところがなんだか和洋折衷な感じ〜。
まぁ、ワタシが作るものですから、おフランスな感じにはなりましぇーん・・・。

それから前述のローライの自作オリジナルクリアスタンプを捺したり、色々なスタンプを色々な黒のインクで捺してます。
一見黒には見えないかもしれませんが、黒にも鈍い金色がまざったような黒があったり、ガンメタリックな黒があったり、マットな黒があったり・・・
とスタンプの黒だけでも色々ですね!
多重露光というイメージはこの色々なスタンプの重なりであらわしています。
ほとんど重なっていたり、隠れていたりで、全く何のスタンプを使っているのか分かりませんけどー。

そして左下のエッフェル塔と右上のシャンデリアはスタンプしてDistress Embossing Powderでヒートエンボスしてます。
DCWVのカードストックはエンボスがいまいちなのか、かなりエンボスパウダーが剥がれてしまいました。
エッフェル塔は幸い使ったインクがバーサマークじゃなかったのでいいのですが、シャンデリアはバーサマークなので、はがれると何だかかなりガックリ・・・な感じですねー。
もちろん、Timが言うように、エンボスしてからすぐに触らないで放置しておいたのですが・・・。
それからリボンを2本右下に貼ってみました。



裏面は今回どうしても布が使いたくて、黒い布と黒い接着芯を貼り合わせて、黒いチュールを載せたものに、黒レースを黒×黒ラメ糸で縫い付けて、周りを黒×シルバーの糸でミシンステッチ。
もちろん糸の端はそのままで気にせずに・・・・!
黒×黒ラメ糸はあまり効果が分かりにくいですね。レースじゃない普通の黒い布に使った方がいいかも。
かなりの確率でレースの裏表が間違えていたり、縫い目が穴開けによって切れちゃってたり、縫い直したりしているかもしれないんですが・・・・。
ワタシはいつも何か交換会で大量に作らなくてはいけない時でも試作なしで、行き当たりばったりなので仕方がありませんね・・・。
お許しを〜。
(まぁ、多少多めには作るんですけど、最後には結局必要枚数くらいしか残りません。途中でたくさん失敗するので〜。)
こんなこと、マネしちゃダメですよ!ロスがとっても多いから!
って、誰もこんなことマネしないですよね〜。

そして名前などが書いてある所はキュリアスメタリックというマットなメタリック???(言葉が矛盾している気がしますが・・・)な紙にプリンタで文字などを印刷しているのですが、このRangerのDistress inkのフタに載っているような、紙をくちゃくちゃにしてから水とインクをつけたシワ加工にしたかったのですが、それをやってしまうと、プリンタがひっかかる恐れがあるので、普通の白いカードストックをくしゃくしゃにしたものにDistress InkやMementoのインクでDTPしてから、水を吹きかけ、アイロンでしわをのばしたものを一度スキャナで読み込み、それを色を調整してから文字を載せて印刷してます。
こんなところも何気にハイブリッドなんだけど、誰も気付かないですよねー。
それが出来上がってから切り取って、再びくしゃくしゃにして程よくシワが残る程度に広げて、ピンで留めました。
これ、先のキャップみたいなのがないけど、これもハットピンなのかな〜???
最近ハットピンに目がないワタシです。
あー、ビンテージもののハットピンがもっと欲っしーい!!!
若干ハットピンにしては短めな感じがしますけどー。

そして小さめの穴を前まで貫通させて、ボタンを木馬の細いリボン???じゃなくて紐???で留めてます。
これ、一見ワックスリネン?って感じですが、どうやらコットンらしいですよ。
すごくこの紐?の質感が気に入ったので、木馬に行ったら1巻で買いたい位!色も黒や茶色系が多いのですが、他にも白と赤などもありました!
そしてこの紐は前ページにも使ってます。






さて、お次は表紙!
「Black」なのになぜか「n」の文字?
そう!表紙も個人的にはパリがテーマでしたので、Blackじゃなくて、気分は「noir」(ノワール、フランス語で黒。)だったので、「n」なんです。

ジャーナルも実はかなり適当フランス語を書いてます。あ、フランス語も話せません。あしからず!?

それで話は元に戻って、nの文字はチップボードのアルファベットにブラックパール調のビーズを貼って、ダイヤモンド・グレーズで固めております。
でもダイヤモンド・グレーズのおかげでブラック・パール調の上品な輝き・・・って感じだったのが、テカテカになりすぎて、すっかり消えてしまいました・・・(爆)!
鳥のオーナメント?っぽいものはいただいたものですが、おそらく真鍮製なのかな?ビンテージ感がほどよくムラが出ていい感じになってますね!
穴にテグスっぽいものが通っていたのも、そのままにしています。
そしてチケットもDistressインクをつけたり、しわっぽくして、その「n」の文字の下に貼ってます。
黒いフェルトはPrimaの6インチのフェルトです。
このフェルト結構大きいのに、こんなにカットしているので、なんだかただのフェルトリボンみたいですけどね。
そして見えにくいですが、チップボード(7gypsiesのものです)に直接色々な黒インクでスタンプしたり、ヒートエンボスしたりしてます。
ボタンもいただきもののビンテージなんですよ。
裏表紙に貼った切手は2枚ともフランスのものにしたかったのですが、フランスの切手、確か家にあったはずなのに行方不明で、ニワトリさんのがフランス製ですが、もう1枚は違います。


そして表紙の裏の部分には、交換ページの裏に使ったのと同じ、キュリアスメタリックの紙にPrimaのフェルトの裏紙を置いて、自作キラキラcolor washをスプレーしてます。
それからコラージュプレスのジャーナルカードのN?だったかな?をくしゃくしゃにして貼ってますが、本当はbeeswaxを使いたかったんだけど、時間がなかったので、まだやってません・・・。


↑今回もこんなに分厚くなってます〜!


見返し(?)には毎度お馴染みの(?)yuiさんとJoeiさんの素敵なページと皆さんの表紙を納めた豆本が・・・!
プレゼントに入れていただいたお菓子のパッケージも素敵だし、お二人の交換会は細部まで気が利いていてステキで大好きです!!!
そして製本を手伝った、にこちゃん、甘夏さん、ありがとー♪


長々した長文を読んでいただきありがとうございました。
載せきれなかった写真はブログ右上のmy worksの「B-I-A Project Black」の写真をクリックしていただくか、こちらから、全部の写真が見られます。

今回も鼻血が出そうな位大興奮のページが満載で、ワタシの宝物がまた一つ増えました!
交換してくださった皆さんどうもありがとうございます。
そして今からもう次回のB-I-A Projectのことについてワクワクしてます♪
次回は何色だろー???

16 comments:

Anonymous said...

本当に長文でしたが、なにせ実物が手元にあるためかなり真剣に読みました。やはりTipoさんあなたはすごすぎます~!!
こんな複雑だったのか・・ていうのはわからなかったけど、何かマネできない人の作品って密かにアレコレやってあるっていうのはこちらで学びました!アッパレ! 鳥、いい感じです!私の記憶は?ですがそんなことはどーでもいいのです・・・また何かおくります、ステキにしてくれるならうれしいので!先日、Rangerに弟子入りした人に少しインクのワザなどを学んだのですが買うものが多く、Tag1枚作るのに30ドルかかるんじゃないか・・ということで少し引いているセコイ私です。Timはやはり相当のビジネスマンですよ~

Anonymous said...

こちらには初めましてです! abeyukiです。
Tipoさんの作品、大人っぽくってとても素敵です。
どうなってるんだろうな〜って思っていたのが詳しくかいてあって嬉しかったです♪ 真似できるものではないですが・・・
素敵な作品、どうもありがとうございました!

Anonymous said...

いただいたとき、写真が正方形で素敵!ボタンの止め方のひもが裏とつながっていて、それも素敵ー!なんて表面的なことしか見えなかったのですが、見れば見るほどいろいろ楽しめて、さらに制作秘話を読んだらすごくいろいろ手を加えられていたのですね。すごい!!裏も表の作品になるくらいの完成度でトップページにふさわしい!ってページでした。

Anonymous said...

初めまして。
pontaと申します。
もうステキすぎます!!
どうやって作ってるのだろうと何度見ても分からず。。ブログを読んでやっと分かったような~。でも複雑すぎて頭がこんがらがってしまいました。ミシン糸が飛び出して、フランスの雰囲気ばっちりで、どうしてこんなことできるんだろうといろんなところを見ては感動しまくりです。
本当にありがとうございました。

takako said...

すばらしい1ページにふさわしいページですね!!
製作秘話と作品を一緒に見ると奥深さがわかります!
裏面もすばらしい出来ですね。マチ針の色合いとブラックがとっても好きです。
今回も参加されていてうれしかったです。
お忙しいようなので、参加されるかな?と思っていたんです。
素敵なページありがとうございました!!

tipo said...

>ricoさん

表紙の鳥とかボタンとか・・・。ricoさんテイストでカッコ良くできたでしょうか?
個人的にはすごく気に入ってます。

毎回多めには作るのですが途中で失敗することが多くていつも最後には残らないのですが、今回残ってよかったです。ささやかですが受け取ってください!!!

また機会があればricoさんとも交換したいので、そのときは是非お願いします!

tipo said...

>abeyukiさん

ありがとうございます♪
abeyukiさんのもカッコ良かったです〜!
あの水色とか使われているところもさすがという感じがして!!!
レースもワタシ好みでした!
また次回もご一緒できるといいなぁ〜♪
ステキな作品ありがとうございました!

tipo said...

>yukiさん

んー。でもワタシのイマイチ、自分では手をかけた割には効果がはっきり見えてなかったかもですね。
仕事損?
もっと効果的に失敗してるけどマーブリングとか使えたら良かったな!って反省してます。
yukiさんもyukiさんワールドでステキでした!
次回も、Dream Colorもありますが頑張りましょうね!
ありがとうございましたー。

tipo said...

す、すみません。
お返事また後で書きますね。

yui said...

tipoさんのページ、触り心地がとてもよくって、この感じ写真で伝わるといいのにな〜。細かい所まで本当に手が込んでいて、表紙もページも素晴らしかったです。参加していただいて本当にありがとうございました♪

tipo said...

>pontaさん

pontaさんの作品も素敵でした。
あの猫ちゃんとっても手触りがよくてなでてしまいます〜。

ミシンの糸の端つい切ってしまいそうなんですが、残しておいてもいいかな?と思って最近は切らずにいつも残してます〜。

また次回もご一緒できるといいですね!

tipo said...

>takakoさん

皆さんのブログ、Blackを片手に持ちながら読んでいるとよく分かって面白いですよね!
takakoさんの作品もとっても好きです!
あの写真のマットな質感がたまりません!!!

今回は極端に忙しくなる前にエントリーしてたので、穴を開けないようにって頑張りました。

また次回もご一緒したいです!
ありがとうございました。

tipo said...

>yuiさん

yuiさん、製本から何から何までお世話になりっぱなしでありがとうございます!
それに全員分の表紙のアップとか・・・

そして何より忙しいのはyuiさんのはずなのに、素晴らしい出来映えですね!
ワタシもyuiさんの表紙も生で見たかったです。でも素敵さは伝わりますね。

本当写真で手触りまで感じられるといいんですけどねー。
でもdistressのエンボスパウダーが落ちそうです(爆)

Anonymous said...

tipoさん

こんにちは。ゆっくりと製作秘話を読ませていただきました。もちろんBlack作品片手に!!
本当に本当に手の込んだ作品で、表紙の実物も拝見させて頂きたいです。
自作クリアスタンプも作られたんですね!本当に素敵な作品をどうもありがとうございました。
次回のカラーも楽しみですね。またご一緒できるといいな

Anonymous said...

こんにちは。
素敵なページをありがとうございました。
どん!っと最初のページがTipoさんなので~
とってもインパクトがあります。
そして1つ1つに凝っていて~私には出来ないワザの数々。
黒というカラーの捉え方が本当にみなさん違うので~
すっごく重厚感たっぷりな1冊ですよね。
自分の手抜き具合が・・・恥ずかしい。
次回は何色なんでしょ~って思っちゃいますね。
また参加出来たら嬉しいな♪

Anonymous said...

Hi :)
Thanks for wonderful page in my BLACK book - it's an amazing keepsake!

Agnieszka from Poland